green乗車ガイド Page 2/4

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1.時刻表の入手
 台湾の鉄道をもっと使いこなすには、まず台湾鐵路局発行の「旅客列車時刻手冊(環島時刻手冊)」を入手することから始めましょう。市販のガイドブックには載っていない普通列車やローカル線のダイヤはもちろん、主要駅の発着時刻や運賃などが分かります。大きさはポケットにスッと入ってしまうほどコンパクトなので、旅行中、常に携帯していても邪魔にならないし、使用後は日本の鐵路迷へのお土産としても最適です。通常、駅構内のセブンイレブンやキオスクなどに置いてあるので、例によってメモ用紙に品名を書いて店員さんに見せればOK。1冊25元です。
 時刻表の見方は、漢字が繁体字になっている以外は日本と同じ。ページによっては縦軸に列車、横軸に駅名が並ぶ特殊な配列に戸惑うことがあるかも知れませんが、これも慣れの問題だと思います。
 ちなみに、列車名の前後に付いている「山」とか「海」の文字は、西部幹線竹南〜彰化間の経由地を表し、「山」は山線(台中線)回り、「海」は海線回りの列車のこと。特に台中や苗栗には山線経由の列車しか停車しないので、この方面を利用する際は注意して下さい。また、台北市内では大半の列車が隣の松山站または樹林站の発着となっていますが、これは運転上の理由(両駅に列車の車庫があるため)によるもので、基本的に松山&樹林=台北と考えて構いません。
 なお、台湾鐵路局の列車ダイヤは、上記の時刻表の他にインターネットでも検索できます。興味のある方は、台湾鐵路局のトップページから「列車時刻票價査詢」の項目をクリックして、検索ページへ飛んで下さい。
 
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 西部幹線や東部幹線の電化区間で活躍している電車(EMU500系)。區間車の大半がこのタイプの車両です。
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 EMU500系の車内。座席がビニール張りである点を除けば、日本の通勤列車の車内とほぼ同じです。
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 支線用のディーゼルカー(DR1000系)。藍色の旧型気動車を淘汰する目的で1998年に製造されました。
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 登場時、DR1000系は自強號並みの豪華クロスシート装備を誇っていましたが、後にビニール張りの一般座席に改造されてしまいました。
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 スハ44タイプの旧型客車。東部幹線で普快車の運用についています。早晩、廃車される運命にあるので、乗車したい方はお早めに。
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 旧型客車の車内。かなりくたびれていますが、回転クロスシート付き。古き良き時代の汽車旅が満喫できる貴重な客車です☆
 
2.座席の指定なしでも乗車可能な列車
 自強號、[艸/呂]光號、復興號以外の列車は座席の指定は不要で、好きな場所で自由に乗り降りすることができます。該当する列車は「區間車」「區間快車」「普快車」の3種類です(以下「普通列車」と呼びます)。
 普通列車の料金は2種類あり、區間車と區間快車が「復興號/區間車」料金、普快車が「普快車」料金が適用されます。基本的に冷房車かそうでないかによって区別されているようですね。なお、區間快車は優等列車のスジを格下げしたもので、區間車と同じ料金ながらスピードは以前と同等。さらに車両も[艸/呂]光號や復興號用の客車か、セミクロスシートの新型通勤電車(EMU700系)が使用されることが多く、何となく得をした気分になれます。
 
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 鐵路迷から「通勤客車」と呼ばれている車両。スハ44タイプの旧型客車と異なり、デッキはありません。
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 通勤客車の車内。座席配置はセミクロスなので、雰囲気は悪くないです。ボロですけど(^^;。
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 通勤客車の中にはオールロングシートの車両もあります。長距離の移動でこれが来たらちょっとつらいですね。
 
3.切符の買い方(自動券売機の場合)
 普通列車の切符も優等列車と同様に窓口で購入できますが、当日の短距離区間であれば、自動券売機(自動售票機)を使ったほうが速いので、そちらで買うことをお薦めします。
 自動販売機による切符の購入方法は日本のそれとほぼ同じです。まずコイン(紙幣は使えません)を入れ、必要な切符の枚数を選択します(1枚であれば「1張」のボタンを押す。同時に4枚まで購入可能)。次に列車種別の指定。「自強」「[艸/呂]光」「復興」「區間」「普快」の5種類があります。続いて「全票」(大人)か「孩童」(子供)かを選び、最後に行き先のボタンを押せば完了です。なお、日本と違って金額を入力するのではなく、目的地の駅名を直接選択する方式なので、たまに自分の行きたい駅のボタンがないことがあります。その場合は別の自動券売機を使うか(機械によってボタンに記された駅が異なります)、窓口へ行ってそこで切符を買うようにして下さい。
 ちなみに、これは切符の購入に限った話ではないのですが、台湾の自動販売機は、古い機種になると50元硬貨が全く使えないか、使えても直径の小さな旧コインしか対応していなかったりすることが間々あります(最近発行された20元硬貨も同様)。一応、台湾鐵路局に関していえば、新しく設置された青色の自動券売機から、新旧両方の50元硬貨が使えるようになったので、そうそう困ることはないと思いますが、もし釣り銭などで旧デザインの50元硬貨が混じっていたら、自動販売機用に別に取っておくのも一つの方法です。
 こうした不便さを解消するためでしょうか、最近になって台湾鐵路局にも小銭不要のプリペイドカードが登場しました。額面は500元と1,000元の2種類で、割引制度(500元のカードは5%、1,000元のカードは10%)もあります。高額なので短い旅行の期間では使い切れないかも知れませんが、台湾鐵路局の列車を頻繁に利用する方には便利です。カードは駅の服務台などで売っています。もっとも、個人的にはカード化の以前に自動券売機を紙幣対応にして欲しいと思うのですが…そんなことを考えているのは私だけでしょうか(^^;。
 
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 台湾鐵路局発行の時刻表「旅客列車時刻手冊」。
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 自動券売機。普通列車の切符や優等列車の無座票がここで購入できます。
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 「○○站證明用」の印。改札口の近くに置いてあるので探してみましょう。
 
4.使用済みの切符が欲しい
 鉄道で旅行していると、乗車記念として列車の切符が欲しくなるときってありますよね。特にローカル線の小さな駅では、つい最近まで貴重な硬券が使われていたのでなおさらです。もちろん、駅員さんに直接お願いしてもOKなんですが、現地の言葉がしゃべれない場合、筆談だけでこれを交渉するのは至難の業。しかし、台湾鐵路局には改札口で黙ったまま切符を持ち帰れる必殺の道具があります。「○○站證明用」のスタンプがそれ。もともと公務員が旅費の請求をする際の便を図るために設置されているもので、決して切符お持ち帰り用のアイテムではないのですが、まぁ、趣味の目的で使っても許容の範囲内でしょう(^^;。「○○站證明用」の印は、改札口の周辺に何気なく転がっていることが多いので、自分で切符に判を押して駅員さんに提示しましょう。ノーチェックで改札を通してくれるはずです。
 
5.台湾の鉄道グッズが欲しい
 一昔前まで、台湾の鉄道に関するグッズといえば、乗車券の類を除くと、駅弁のパッケージとか車内に設置された冷水器の紙コップとか、本当にしょぼいものしかなかったのですが、最近は台湾鐵路局も商売熱心になってきて、様々な種類の品が出回っています。定番モノは「永保安康」の記念乗車券(西部幹線の永康〜保安間の切符で、券面の「永康 -> 保安」の部分を反時計回りに読むと「永保安康」になります。家内安全を願った一種の縁起担ぎですね)、プッシュプル自強號や蒸気機関車CK101の姿をかたどったネクタイピン、台湾鐵路局の古い切符や駅名板をデザインしたキーホルダーといったところでしょうか。これらは台北站や高雄站にある台湾鐵路局直営のショップなどで売られています。また、それ以外の駅でもコンコース内に臨時の発売所が設けられることがあるので、見かけたら必ずチェックしておきましょう。
 もう一つ、台湾の鉄道グッズを売っているお店で、忘れてはならないのが台北市の公館にある「台灣[人/下]店」([人/下]は台湾語で「e」と発音し、日本語の「の」の字に相当します)です。ここはもともと台湾の伝統音楽や関連書籍、環境保全製品などを扱うショップなのですが、なぜか台湾の鉄道グッズや出版物などの品揃えが充実しています。特に台湾で唯一の鉄道趣味誌である『鐵道情報』を置いているところが嬉しいですね。近年、台北捷運新店線が開通して、公館方面へのアクセスがグッと容易になっているので、気になる方はぜひ一度訪れてみて下さい。住所は台北市新生南路三段76巷6號1樓(TEL 02-23625799)、國立台湾大学のキャンパスの近くです。
 
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 普通列車の切符。かつてローカル線などではこうした硬券が使われていましたが、現在は大半の駅で機械発行の軟券になってしまいました。
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 新生南路三段にある「台灣[人/下]店」。鐵路迷なら一度は足を運んでおきたいお店です。他の台湾関連の書籍も品揃えが充実しています。
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 台灣[人/下]店で見つけた鉄道グッズ。上から切符や駅名板を模したキーホルダー、鉄道車両の形をしたネクタイピン、阿里山森林鐵路の記念切手。
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 知る人ぞ知る台湾の鉄道趣味誌『鐵道情報』(月刊)。一般書籍ではないので、台灣[人/下]店など契約書店のみでの販売になります。
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 2001年に創刊された台湾初の鉄道旅行専門雑誌『鐵道旅行』。12号まで発行されたところで惜しくも休刊になってしまいました。
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 台灣[人/下]店で売られていた絵葉書。「台湾是台湾」なんて政治的なメッセージがいかにもそれっぽい感じですね(^^;。日本へのお土産にはいいかも。
 
関連サイト
台湾の鉄道&バス乗車ガイド−台湾鐵路局 優等列車編
台湾鐵路管理局 【Big5】
台灣[人/下]店 【Big5】

 


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