green台南 Page 2/2

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photo01
2005/12/29
 旧東門站からさらに2kmほど南下した地点、ガジュマルの老木の下に南台南站はひっそりと眠っていました。手元の資料によると駅の設置は日本統治時代の1942年。当時、構内の高雄寄りに海軍航空隊の補給廠があり、そこへの軍事物資の中継が主な建設目的だったようです。戦後も中華民國空軍の補給總庫(現供應司令部)への最寄り駅として存続しますが、1991年に自動車輸送に置き換えられる形で廃駅となっています。
photo02
2005/12/29
 こちらは列車が走っている側から見た駅舎の姿。西部幹線の線路を渡った反対サイドには、台糖公司の研究所(旧台湾總督府糖業試驗所)の跡地が広がっており、同地の再開発とセットで、南台南站を通勤新駅として復活させる…なんて計画もあるようです。
photo03
2005/12/29
 現在、残っている建築物は全部で3棟。駅本屋と廁所、それと南隣にある写真の離れです。樹木の下に建っているせいか、他の2棟よりも気持ち保存状態は良さげな印象。そういえば、駅本屋も日の当たる正面(線路側)は、壁面の色が若干、褪せてしまった観がありますが、背後の入口側はちょうどガジュマルの大木が影となって、建物本来の淡い緑色が比較的残っているように思いました。
photo04
2005/12/29
 収票口(集札口)。木製のラッチは現代の基準からするとかなり幅が狭く、荷物を持った人は身体を横向きにして歩かないと、通るのはちょっとしんどいかな…といった感じです。
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2005/12/29
 無人となった駅事務室。左手の小さな窓の付いたカウンターは售票口(出札口)、もう一方の高さの低いほうは行包窗口(小荷物扱口)でしょうか。ガラス戸の向こうに見える部屋は候車室(待合室)で、内部には使われなくなった椅子やら机が乱雑に積み上げられていました。
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2005/12/29
 駅舎の中で一番見通しの良い場所に位置する行車室(信号詰所)。畳2枚分ほどのスペースに古びた信号表示盤がでーんと座っています。漆黒に塗られたパネルの向かって左が上行(基隆方面)で、右が下行(高雄方面)。これによると南台南站には現役時、駅本屋の側に1本、2つの本線を挟んだ反対側に2本の、合計5本の線路が並んでいたことが分かります。
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2005/12/29
 時折、轟音と共に本線上を通り過ぎる西部幹線の列車以外に動くものもなく、あたかも全ての時間が止まっているかのように見える南台南站。しかし、駅事務室の入口に掲げられた時計だけは正確な時を刻み続けていました。聞くところによると、駅構内は付近の住民の憩いの場になっており、現在も定期的に手入れがなされているとか。毎年春になると、南台南站は地元有志の皆さんが育てた草花で鮮やかに彩られるそうです。

 


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