green南大東 home
 
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2003/08/02
 すでに掲示板などでお知らせした通り、7月30日(水)から8月3日(日)までの5日間、沖縄県の南大東島へ行ってきました。このときの旅の模様は、いずれ何らかの形でサイト上に発表したいと思っていますが、例によって完成はいつのことになるか分からないので(^^;、それまでの"つなぎ"として、とりあえずデジタルカメラで撮影した画像を元に速報版を作ってみました。
 

 

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2003/08/01
 沖縄本島の東、約400kmの太平洋上に浮かぶ南大東島は、今から4,800万年ほど前に海底のサンゴ礁が隆起して誕生した島で、外側は高さ10m〜30mの切り立った断崖。一方、島の中央部は内へ行くに従ってすり鉢状に標高が低くなる特異な地形を形成しています。そのため、島の真ん中に立って周囲を見渡すと、海の代わりにサトウキビ畑と防風林がどこまで広がり、"島"というより北海道の原野の中にいるような不思議な錯覚にとらわれます。
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2003/07/30
 村民の半分以上が暮らす在所地区は、役場や学校、商店などの諸施設が集まり、文字通り南大東島の中心です。お目当ての大東糖業(株)の工場もここにあり、かつてサトウキビを満載した貨車が並んでいたヤード跡には、石造りの機関庫が今も現役当時のままの姿で健在。アーチ型をした窓や石灰岩を積み上げて作った外壁など、いかにも南国らしい瀟洒なデザインが魅力的ですね。
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2003/07/30
 かつてのサトウキビ鉄道で使われていたDLが、機関庫の裏手にボロボロの状態で放置されていました。機関車は全部で4両あり、手前から加藤製作所製の2号、日本車輌製の7号、権藤鉄工所製の1号、酒井工作所製の3号です。南国の太陽と潮風に長い間さらされて、オレンジ色に錆び付いた南の島の老兵たち…まさにこの風景を撮影したいがためだけに南大東島行きを決意したといっても過言ではありません。
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2003/08/02
 機関庫の近くに「ふるさと文化センター」という名前の村立の郷土資料館があり、ここにもサトウキビ鉄道の車両たちが保存されていました。写真は日本車輌製の8号で、他に大日本軌道(雨宮)製の2号蒸気機関車(ただし、オリジナルは足回りのみで、台枠より上は後年に製作されたレプリカ)、サトウキビ鉄道が旅客営業していた時代の木製客車(同上)、機械積み貨車、手積み貨車、木製台車の姿を見ることができます。
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2003/08/02
 サトウキビ鉄道の線路敷きは、すでに大半が道路や畑などに転用されており、その跡をたどることはかなりの困難が予想されましたが、それでも関連する書籍やインターネット上に公開されている情報を頼りに島内を探索した結果、複数の地点で鉄道の走っていた痕跡を確認することができました。ちなみに、写っているのは南線の第2集積場付近のサトウキビ畑で偶然に発見したレール。たぶん過去に雑誌等で発表されたことのないアングルだと思います。
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2003/07/31
 その他、サトウキビ鉄道以外に島で見つけた"廃"な物件(^^;。1997年7月に島の東側に1,500mの滑走路を持つ新空港が完成したことから、それまで使われていた旧南大東空港の跡地は、屋内ゲートボール場や住宅団地などに生まれ変わりましたが、何とかつてのターミナルビルや滑走路の一部がひっそりと残っていました。今まで廃道、廃村、廃校など数多くの廃墟を見てきましたが、さすがに廃空港というのはこれが初めてです。
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2003/08/03
 南大東島のサトウキビ鉄道で活躍していた車両の中には、海を渡って遠く沖縄本島までたどり着いた仲間もいました。それが加藤製作所製の5号DLとドイツ・ヘンシェル社製の1号蒸機(残念ながら上回りは解体済み)で、造成中に地中から掘り出された沖縄県営鉄道のレールとともに、那覇市内の壺川東公園に展示されています。

 


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