green枋寮 home
 
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2002/12/29
 原料列車の急な運休で予定していた午後の撮影がキャンセルになってしまった南州糖廠からの帰り道。案内役の張聖坤さんのナビの下、citycatさんが運転する車はサトウキビ畑が続く道をぐんぐん南下します。小一時間ほど走って到着したのは、枋寮郊外の蓮霧(れんぶ)園でした。『鐵道情報』No.129で紹介されてからずっと気になっていた、農業用の私設軌道のあるあの果樹園です。
 
※Special thanks to... 張聖坤さん
 

【交通案内】 高雄から
屏東線の各駅停車(區間車)で枋寮站下車、91元。
蓮霧果園軌道 
現地まで車を利用したため正確な場所は分かりませんが、省道1號線の枋寮陸橋から脇道に入り、東の方向へ10分ほど走った先に果樹園がありました。

 

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2002/12/29
 蓮霧(台湾南部特産のフトモモ科の果物で、秋から冬にかけて西洋梨のような形をした赤い実をつけます)の木が立ち並ぶ中を一直線にのびる怪しげなナローの線路。農業用の私設軌道で真っ先に思い浮かぶのは、いわゆる"みかん山"のモノレールの類ですが、ここはナローゲージとはいえ、鉄の車輪とレールを用いた立派な「鉄道」。しかも、輸送機器メーカーの既製品ではなく、果樹園のオーナーがすべて手作りで敷設したものらしいというから驚きです。
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2002/12/29
 線路の末端部分は、脱線したトロッコを復旧させる際、車輪が簡単にレール上に乗るようにY字型をしています。鉄道模型でお世話になる「リレーラー」と同じ仕組みですね。また、軌道にはお馴染みのエ字型のレールの代わりに、金属製のパイプを採用しており、断面は円形。それらを幅40cmほどの桟(枕木?)で梯子状につないで、ドコービル風の固定式軌匡としていました。
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 軌道上で最初に見つけた平トロ。車輪が鉄道用のものであること以外は、そこらへんに転がっている手押しの台車とほとんど変わりません。
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 蓮霧運搬用の平トロ、その2。
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 この軌道唯一の動力車である自家製ロコ。何というか、人が押すタイプの小型耕耘機に車輪を付けて機関車としたような、実にユニークな外観をしています…いやはや、ゲテモノもここまで来るともはやコメントのしようがないですね(^^;。
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2002/12/29
 機関車(というより"エンジン")と平トロとの連結は、各車両の台枠に設けられた穴にコ字型の金属棒を差し込むことで行われていました。簡便ではありますが、最も確実な方法です。エンジンと台車の連結位置は決まっているため、畑へ出かける際は逆向き(バック運転)による牽引、帰りは反対に前向きによる推進運転となります。
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2002/12/29
 果樹園のオーナーの好意で、畑から戻るトロッコに便乗させてもらうことができました。ちょっと窮屈ですが、平台車の上に収穫した蓮霧を入れるためのプラ製ケースを置いて4人、エンジンに2人の計6人が乗車。想像していた以上のスピード感と滑らかな乗り心地が印象的でした。

 


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